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うつ病と低体温の意外な関係

低体温は様々な体の不調を引き起こしますが、うつ病もその中のひとつだと言われています。うつ病と低体温の意外な関係についてお話します。

 

心のバランスを保つセロトニンと低体温の関係

脳内には精神を安定させる働きがあるセロトニンという神経伝達物質があり、このセロトニンが不足すると心のバランスを崩してしまいます。この状態が一般的にうつ状態と呼ばれています。通常、セロトニンは目覚めと共に分泌が始まり、寝ている間はほとんど作られませんが、低体温の場合、血液循環が悪く各臓器への栄養や酸素がうまく運搬されておらず、内臓機能が正常に働いていない場合が多いため、セロトニンの分泌もうまく行われません。すると、精神状態が不安定になるのでうつになりやすくなると言われています。症状がひどい場合など、医師に相談すると、うつ病などで落ち込んだ気分を和らげる働きや、不安や緊張をほぐしてくれる働きがあるルボックスを処方してくれたりします。ルボックスはセロトニンの濃度を高め、神経の伝達を良くしてくれる働きがあり、その効果でうつ状態が改善し気分がよくなる効果が期待できると言われています。ルボックスは従来の薬よりも副作用は少ないと言われていますが、人によっては吐き気や食欲不振、排尿障害の他、セロトニン症候群という混乱状態や発熱、けいれんなどの症状が起こる場合もあるので注意が必要です。服用する場合は十分に医師と相談することをおすすめします。

 

自律神経とうつの関係

神経には人間が活動する時に動かすことができる運動神経と、意思とは関係なく体の生理機能を維持するために24時間働いている自律神経があります。自律神経には交換神経と副交感神経があり、呼吸や代謝、体温調節、心臓の働きなど生命の維持を行っています。交感神経と副交感神経の関係のバランスが崩れる事で自律神経失調症となり、体が思うように動かない、やる気がおきないなどの症状が出てきます。これがうつの始まりで、この状態が長く続くとうつ病に変化すると言われています。自律神経失調症が体温の低下を招くのか、体温の低下が自律神経失調症をひきおこすのか、諸説ありますが、どちらにせよ自律神経とうつには密接な関係があります。

 

まとめ

うつ病はストレスだけが大きな原因と思われがちですが、低体温よる内臓機能の低下などから起こる事もあるのです。近年、うつ病の低年齢化が話題になっており、これは生活リズムの乱れによる低体温が原因ではないかとも言われています。