身近な食材のごぼうは、アクが強いため苦手な方もいるかもしれませんが、多くの薬効をもつごぼうを上手く食生活に取り入れる事で、低体温にも効果的だと言われています。ではごぼうにはどんな効果が期待できるのでしょうか。
低体温に繋がる便秘はこぼうで改善できる
男性よりも女性が便秘になりやすい理由のひとつに、ホルモンの関係があります。女性は排卵後~月経前に黄体ホルモンという女性ホルモンが多く分泌されるため、腸のぜんどう運動が低下してしまいます。また男性に比べて腹筋が弱いため腸の動きの低下につながりやすく便秘になりやすいと言われています。便秘の症状には個人差がありますが、腹部に張りや痛みを感じたり、食欲不振や、不眠、頭痛、肌トラブルなどストレスを感じる症状を感じたりします。これらの症状と便秘に明確な因果関係はありませんが、ストレスを長く感じると体温調節がうまくいかなくなり、低体温をひきおこします。つまり便秘のはじまりは、低体温や万病の元なのです。ごぼうは食物繊維を多く含んでいるため、腸をきれいにし便通をよくするだけではなく、悪玉の腸内細菌の繁殖も防いでくれます。腸内環境を整える事は健康の第一歩とも言えます。
ごぼうと血流
ごぼうには、ポリフェノールの一種であるサポニンが含まれています。サポニンは血液を凝結させる血小板の機能を抑える働きがあるため、血流がよくなります。血流が悪い状態(お血や高脂血症)は、代謝機能が下がるため、低体温につながります。また、ごぼうは腎臓機能の働きを高め、発汗作用を強めるだけではなく、貧血を防止する鉄分も含まれており、血液もきれいにします。その他に、細胞内の余分な水分を排出させる作用もあるため、むくみに悩む女性にもおすすめの食材と言えます。それだけではなく、根菜類は体をあたためるとも言われている事も女性におすすめする理由のひとつです。
まとめ
ごぼうは女性特有の体の不調を改善したり、予防したりしてくれる身近な食材です。欧米では薬用として用いられたり、漢方薬に用いられたりするほど、健康維持にはかかせないものとなっています。体のバランスを整え、低体温の改善と予防に効果的であるごぼうを、積極的に食事にとりいれたいものです。