低体温とバセドウ病の関係について

泣いている女性

若い女性に多くみられるバセドウ病をご存知ですか?バセドウ病は代謝異常によってさまざまな身体症状をきたす自己免疫疾患のひとつです。女性に多い代謝異常の低体温との関係があるのでしょうか。

 

バセドウ病とは

何となくイライラして疲れやすい、ただの冷えや低体温だと思っていたら、代謝異常による自己免疫疾患だった。最近は、女性の低体温とともに女性の自己免疫疾患が問題になっています。若い女性に多くみられるバセドウ病も、そのひとつです。圧倒的に女性患者が多く、男性の5~9倍とも言われます。身体の新陳代謝が過剰になり、常にジョギングをしている状態と比喩されます。そのため、脈拍が速い・動悸がする・汗を多くかく・食欲が増すのに体重は減少する・落ち着きがなくイライラする、などの症状が表われます。眼球が飛び出るという、顕著な症状が表われることは多くはありません。バセドウ病と対照的な代謝異常の病気が、甲状腺機能低下症です。40-50代女性に多い特徴があります。バセドウ病とまったく逆に、新陳代謝が低下した状態が続くため、手足が冷える・体重が増加する・倦怠感がある・皮膚が乾燥する、などの症状が表われます。

 

甲状腺機能低下症と低体温

良くない生活習慣から低体温になっている場合と、甲状腺機能低下症による低体温は、身体的な状態が異なります。甲状腺機能低下症は、自己免疫により甲状腺が破壊されてホルモンを作る能力が低下することで起こります。自覚症状が少なく、20-30代で発症しても気づかないまま進行し、更年期になって発見されることも多く、女性にとってやっかいな病気です。バセドウ病も甲状腺機能低下症も、代謝異常を正常化するために、ホルモン剤を内服するなど内分泌科の専門医による適切な治療が早期に必要になってきます。

 

まとめ

新陳代謝が低下して起きる低体温は、何気ない日常の不調とともに表われます。バセドウ病や甲状腺機能低下症のような、代謝異常による重大な病気が隠れているかもしれません。低体温がなかなか改善しない場合は、一度専門医の受診をおすすめします。

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