【解説】基礎体温の測り方についてのレクチャー

基礎体温

女性の体温は、女性ホルモンのバランスによって周期的に変化します。これを「基礎体温」と呼びます。基礎体温を毎日測定し表にすることで、月経の周期や妊娠しやすい時期、流産や閉経の兆候、体調不良や低体温などを知ることができます。朝一番の習慣にして、健康管理に役立てましょう。

 

基礎体温とは?

月経や妊娠のない男性の基礎体温は一定なので、身体の変化を知る手がかりにはなりません。一方、女性は女性ホルモンの影響で一定のサイクルで月経があり、基礎体温も体温が高い時期と低い時期を周期的に繰り返します。生理が始まるころ体温は低く(低温期)、妊娠のために卵巣から育った卵子が飛び出す時期には体温が上昇して(高温期)、妊娠しなかった場合はまた体温が下がります(低温期)。毎日の基礎体温をグラフにすると、高温期・低温期がそれぞれ14日程度の2相に分かれた曲線を描きます。温度の高低差が0.3度以上が理想的です。このグラフから、次の月経の時期を予想できるほか、妊娠しやすいタイミング、妊娠の有無、不妊、また冷えやホルモンバランスの乱れなど目に見えないあなたの身体のトラブルをいち早く発見することができるのです。

 

基礎体温の測り方

基礎体温は、0.01度の単位まで測定できる精度の高い婦人体温計を使って測ります。眠っている状態に近い体温を測るのが理想的ですから、朝目覚めてすぐ、布団の中で寝たままで測ります。測り方は、体温計の先端部分を、口の中の舌下(裏側)の一番奥の中央にあるすじの横に当てるだけ。デジタル検温なら、わずか10~40秒程度で測れます。毎日同じ時間に、同じ舌下部分で検温し、基礎体温表に記入しましょう。測った日時と一緒に、その時の体調、体重なども基礎体温表に書き込んで、測らなかった日は空欄にします。少なくとも3ヶ月は続けてみると、あなたのからだのバイオリズムが見えてきます。基礎体温表は薬局などで購入することもできますし、最近ではダウンロードできるサイトもいくつかあってとても便利です。年に一度3ヶ月間の基礎体温表をつくって、今のからだの調子を確認したり、産婦人科を受診する際に持って行くことをおすすめします。就寝前に、いつも婦人体温計を枕元に置いておく習慣をつけることから始めましょう。

 

まとめ

女性の美しさと健康をつかさどる女性ホルモンバランス、心・身体・お肌のリズムを知って毎日を快適に過ごすために、また計画的なライフスタイルのために、女性ならではの基礎体温計測を、朝一番の新しい習慣にしてみませんか。

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