交感神経は活動する時に優位になり、副交感神経は休息する時に優位になります。ストレスが多いと休息ができないため交感神経ばかり働いてしまって、副交感神経が十分に機能しなくなって、自律神経失調症になってしまいます。交感神経は血管を縮ませる役割があるので、働き過ぎると栄養や酸素が体に十分行き渡らなくなって体温の低下を招きます。
自律神経失調症によって低体温になる
自律神経は全身の器官をコントロールしているので、バランスが崩れるとさまざまな症状が全身にでてきます。体温の低下もその一つの症状です。自律神経失調症が原因で低体温になっている場合は、まず自律神経を整える努力が必要です。
自律神経失調症の原因と治療法
自律神経はストレスの影響を受けやすいので、まずストレスを発散する方法をみつけます。趣味にうちこんだり、スポーツをしたりすることでも発散できます。夜型生活を止め早寝早起きを実践したり、食生活を見直したりして生活習慣を改善することも必要です。
治療法としては、薬物療法や自律訓練法といったものもあります。
薬だけに頼らずに、ビタミンA,E,Cを含む食品を積極的にとることも症状を和らげるのに役立ちます。
自律訓練法は医師の指示通りに行うことが必要です。その中でも「温感の訓練」は低体温の人にとっては効果的な訓練になると思われます。
「右手が暖かい」と心の中で繰り返し、「右手→左手→右足→左足」の順に温感を感じながら、全身が暖かくなるまで続けていく、というもので最後は解除するという行為で終わります。効果的だと思いますが、勝手にしないで必ず医師の指導のもとで行ってください。
まとめ
低体温になるとさまざまな不調を感じますし、自律神経失調症になってもさまざまな全身症状がでてきます。自分の低体温が自律神経失調症からきているかどうかの見極めも難しいところがあります。生活習慣を見直しても低体温の症状が改善しない場合は、一度、神経科か心療内科の診察を受けてみることもすすめます。