好きだという方と、苦手だという方に大きくわかれる食べ物の代表と言えばレバーではないでしょうか。栄養があるとわかっていても独特の風味が苦手…という方も少なくないと思います。しかし低体温の方はすすんでレバーを食べることをおすすめします。ではレバーがなぜ低体温の方におすすめなのかをお話します。
低体温の予防と改善に必要な栄養成分
低体温の予防と改善に必要な代表的な栄養成分は、ビタミンEやタンパク質、そして鉄分です。ビタミンEには血行を良くする働きがあり、タンパク質はエネルギーとなる栄養素のため体を温めてくれます。鉄分は不足すると貧血になりやすく、体温調節ができなくなってしまいます。しかし鉄分は日本人の食生活に不足しがちな栄養成分と言われているため、積極的に摂取しなくてはなりません。鉄分は全身の細胞に酸素を供給する役割があり、不足するとだるさを感じたり、疲れやすくなります。鉄分が多く含まれている食材と言えばレバーです。推奨される1日の鉄分の必要摂取量は成人で7~10.5㎎で、豚のレバーには100g中13㎎の鉄分が含まれています。レバーには鉄分の他に健康と深く関係がある栄養成分が含まれているため、すすんで食べるよう心がけましょう。しかし鉄が1回に吸収される量は決まっているため、3食にわけてこまめにとる事が望ましいです。またタンパク質やビタミンCは鉄の吸収を助けるため一緒にとると効率良く鉄分を補えます。
レバーを食べやすくするには
レバーが苦手という方は、味付けや調理をひと工夫するのが良いでしょう。お好みもあるでしょうが、調理の前に下味をつける事がレバーの臭みを軽減してくれます。また下味や調味料に、ショウガやニンニクを使うのもおすすめです。また、ねぎなどをやくみとして一緒に食べる事も臭みの軽減になります。細かくきざんで、カレーと煮込んでしまうなども、レバーが苦手な人には良いかもしれません。血液の元となるレバーは低体温改善や体温維持にとても効果的なので、ひと手間かけてでもすすんで食べましょう。特に女性の場合は月経があるため、血液中の酸素が不足すると体が冷えてしまいます。体温の低下を防ぐにはレバーが一番のおすすめです。
まとめ
体温を保つ機能がある鉄分を多く含んでいるレバーは低体温の人に、ぜひ食べてほしい食材です。鉄分は特に女性に不足しがちな栄養成分であり、女性に冷え症や低体温の方が多いのもそのためでしょう。レバーは独特の臭みがあるため苦手だという方も少なくないと思いますが、調理方法を工夫するなどして積極的に食べましょう。