ストレス社会の現代ではGABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる事をおすすめします。GABA(ギャバ)は代謝や神経系への作用の他、脳機能の改善なども期待されています。ではGABA(ギャバ)はどのように、体へ作用するのでしょうか。
GABA(ギャバ)とストレス
GABAとは天然アミノ酸のひとつでγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)を略してGABA(ギャバ)と呼ばれています。GABAには興奮を鎮め、気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」があります。何かとストレスが多い現代社会ですが、ストレスを受けると脳の体温中枢が障害を受けるため体温が下がります。ストレスをためすぎる事は自律神経を乱し低体温を引き起こします。ストレスは低体温の他、脳細胞が酸化ストレスによって少しずつ破壊されることがあるという研究結果や、免疫力を低下させるとも言われています。このような体が受けたストレスや心の緊張を和らげてくれるのがGABA(ギャバ)です。低体温になると基礎代謝が落ち、内臓脂肪がつきやすくなったり、老化が進んだりするため、代謝を落とさないためにもGABA(ギャバ)を含む食品を積極的にとりましょう。
GABA(ギャバ)を多く含む食品
GABA(ギャバ)が多く含まれている食品でよく知られているのは発芽玄米ですが、トマトやジャガイモ、なす、温州みかんやブドウなど身近な野菜や果物にもGABA(ギャバ)は多く含まれています。実はこれらの野菜や果物は100グラムあたりのGABA(ギャバ)含有量は、発芽玄米よりも多いです。またGABA(ギャバ)が1日に必要とされる量は10~50㎎なので、食べ物からでも十分に摂取できます。摂取しやすく、健康効果が高いGABA(ギャバ)は毎日の食事に取り入れるようにしましょう。
まとめ
ストレスは様々な体の不調を引き起こしますが、GABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる事は、ストレス緩和だけではなく、成長ホルモンの分泌も促してくれるため、アンチエイジングの面からもおすすめです。女性の更年期障害や初老期のうつ病の方の精神症状にも良い結果が出ています。またGABAを多く含む食品を食べる事は、GABAの働きだけではなく、その食品の栄養面などから考えても健康と若々しさを維持する事ができます。